阪南大の学生が企業を評価!?
LOVE SAIJO若者サポートデスク 2024年3月13日
企業の皆さん、学生の採用活動は順調ですか?
- 求人は出しているものの、学生の応募がなくて困っている
- どうやって会社をPRすれば学生が興味を持ってくれるか分からない!
- 学生が自社をどうみているのか知りたい!
などなど、お困りの企業の方が多いのではないでしょうか。
そんな皆さんに阪南大学の”ものづくり中小企業と若者の求人求職ミスマッチ解消の取組み”を紹介します。
1.阪南大学の三木ゼミのご紹介
”ものづくり中小企業と若者の求人求職ミスマッチ解消の取組み”を行っているのは阪南大学の三木先生が運営している「三木ゼミ」です!
阪南大学は大阪府松原市にキャンパスがある総合大学。
そんな阪南大学で教壇に立たれていて、西条市に縁のある教授がいらっしゃいます。三木隆弘教授です。
三木教授の義両親が西条市出身です。(三木教授のご両親は今治市出身)
昨年度、大阪事務所のアニキ・シラオカは、大阪から西条市に移住されてきた伊豫風土合同会社代表の大須賀一仁さんに紹介していただき、三木先生と繋がることができました。
三木ゼミのテーマの一つが「ものづくり中小企業と若者の求人求職ミスマッチ解消の取組み」
そんな取り組みを西条市でも行いたい!そして関西在住の学生に西条市でフィールドワークを経験してほしい!
三木教授はそんな思いがあり昨年11月、ゼミ合宿で西条市に訪問されました。
「ものづくり中小企業と若者の求人求職ミスマッチ解消の取組み」とは?
日本には優れたものづくり中小企業が数多くあるが、「BtoB事業者のため、知名度が低い」「企業側に求人ノウハウが少ない」などの理由から、「人材を求めているのに求職者が少ない」という問題を抱える企業が多いのが現状。また、企業の人手不足により、求人側の競争が激化し、中小企業の人材確保が困難になるという状況も多く見られる。
一方で、売り手市場になっているにもかかわらず就職先がみつからない若者も多く存在しており、様々な理由から、中小企業に目を向けることなく就活を終える若者がいる実態が明らかになっている。
このような、「学生を求める中小企業」と「就職先を求める若者(大学生)」の間に起きる大きなミスマッチ(行き違い)を解消すること、阪南大学内において学生に向けた魅力ある就職先としての中小企業像を示すことが目的。
大阪府とも連携し、「学生を求める中小企業」と「就職先を求める大学生」のミスマッチを解消するために、大阪府のものづくり中小企業を対象に実施している事業で、参加企業からはとても高く評価されている。
企業側のメリット
・学生がその中小企業の「就職先としての魅力」を点数化し評価を行うことにより、若者(学生)の目線で、中小企業の何が問題で、何を改善しなければならないか、という点に気づくことができる
・結果は、後日オンライン会議等でフィードバックしてくれるので、詳細なアドバイスを聞くことができる
・自分たちでは気付かなかった問題点に気づくことができる
・魅力ある就職先と認定された中小企業についてはリスト化し、阪南大学のキャリアセンターで共有することにより、学生からのエントリーの可能性が高まる
今回、白岡が密着取材を行いましたので、写真メインで紹介していきます。
1.まずは西条市役所でブリーフィング
まずは西条市について大まかに紹介!
皆さん関西出身で、愛媛県に来るのは初めてという方がほとんど!
普段暮らしている環境と比べながらお話を聞いてくれました。
2.四国段ボール様への訪問
今回訪問させていただく企業様は2社です。
1社目は四国段ボール様。西ひうちで主に段ボール製品の製造を行っている会社です。
今回お世話になったのが、工場長の植村様、業務課長の松本様、営業課の神内様。
四国段ボールの会社紹介から、段ボールの語源、色の理由、製造方法など、常に興味がそそられる内容でした。
そして、今回のために阪南大学のシンボルマークが入った段ボールを製作してくださっていました。
日本に1つしかない段ボールです!
ちなみにこのマークは、リバティ・ウィングというものらしいです。HANNANの頭文字Hをモチーフにしているみたいですよ!
続いて工場見学です。
今回の企業訪問は、訪問するだけではなく「評価」を行います。
学生が企業を評価し、学生に向けた魅力ある就職先としての中小企業像を示すことが目的です。
HPに人材募集要項が掲載されているかなどのWebサイト面、自社に対する思いの強さや企業説明の経営者面、社内は清潔に保たれているか、、取引先の多さ、若い社員が多いかなどの労働環境面、その他たくさんの採点ポイントがあり、常に鋭い目で周りを見ています。
びっくりしたのは、過去に訪問した企業では、社員や社長の自家用車を確認していたという話。そこまで見るの!?と正直びっくり。
学生が企業のどのような点を確認しているのかを知ることで、人材確保につながります。
工場の内部では、労働環境面を注視します。
最後に、若手社員との質疑応答。
この場に我々は入ることはできず、学生が社員の本音を聞くような場となっております。
若手社員が目的を持って働けているか?やりがいを感じることができているか?人材育成のためのマニュアルがあるか?などのポイントを見て評価します。
後日、白岡が三木ゼミに評価結果やその理由を聞きに伺いました。
評価結果を見ているとコメントに「事務所に入ったら、社員全員が手を止めて挨拶をしてくれた」との記載が・・・
事務所に入った段階からすでに評価は始まっていたのでした。
3.三好鉄工所様への訪問
続いて2社目は三好鉄工所様。
熱交換器を中心に、全国の石油・電気・化学プラント向けに機器の設計・製作を行っている会社です。
今回三好鉄工所でお世話になったのが、総務部の竹内様です。
竹内様は元々は岡山県出身で、Iターンで西条市に来られました。
四国段ボールさんと同様に、興味が惹かれるプレゼンで学生の気持ちをグッと鷲掴みです!
ここからは工場見学です。
実際の労働環境を見ながら、評価項目を埋めていきます。
三好鉄工所さんは、オーダーメイドで設計・製作を行うことが多く、みんなで協力して大きな製品を完成させていきます。
工場は港に隣接しているので、完成した製品を海から運ぶことも!
仕事のスケールの大きさに、学生も終始驚いていました。
事務所に戻ると、なんと三好社長が!!
学生との質疑応答ができるということで、お忙しい中時間を作ってくださいました。ありがとうございました!
初めは緊張していた学生も、徐々に質問が飛び交い、最終的には給料の話まで!
給料大事ですからね!!
最後に、学生と若手社員との質疑応答を行い終了です。
後日、三好鉄工所様とのオンラインフィードバックでは、評価表を共有しながら、学生からのリアルなコメントが三木教授より伝えられます。
以上が昨年11月に行われた”ものづくり中小企業と若者の求人求職ミスマッチ解消の取組み”の様子でした。
最後に、今回受けた2社からコメントをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
記念すべき1社目に選ばれ大変光栄に思っております。
三木ゼミ生の皆さんの真剣な眼差しと鋭く光る採点の目に負けじと自社の良さを伝えたい熱い思いをぶつけました。
反省点・改善点も見つかり企業側にとっても大変意義のある取り組みでした。ありがとうございました。
(四国段ボール様)
現役世代の学生さんからご意見をいただけるという非常に貴重な機会の中で、思いもよらない部分が見られていたり、逆に弱みと思っていたことが実はそんなに気にされていなかったりと、驚きの連続でした。
また、多くの企業を回られているので、フィードバックでは評価に加えて、弊社の弱点部分の評価が高い企業について教えていただくこともでき、今後の活動に向けてとても参考になりました。
社長の熱い思いがしっかりと伝わっていたようで良かったです。ご来社いただきありがとうございました!
(三好鉄工所様)
来年度以降も希望する企業様がいれば、阪南大学の学生が来てくれるかも?しれません。
ご興味のある市内の企業様は是非白岡までご連絡ください!
【関連リンク】
・フィールドワークの様子
https://www.hannan-u.ac.jp/doctor/economics/miki/cef2l5000006pzmj.html
・三木ゼミ紹介サイト
https://www.hannan-u.ac.jp/doctor/economics/miki/fqpvga0000006jft0123.html
【問い合わせ】
西条市大阪事務所 白岡明敏
shiraoka1925@saijo-city.jp
080-1990-8063