西条今昔風景Ⅱ ~昭和から令和へ~
どろーんぱ 2024年7月12日
先日、引き出しの中を整理していると、奥から古いネガフィルムが出てきました。
「なぜ、わざわざここを撮ったの?」みたいな、さりげない西条の風景。
フィルムスキャナーでJPG画像に変換してみました。
これらの撮影から40数年経ち、令和となった現在。
また同じところに立って撮影してみました。
・駅前本通り
バスの窓から撮影しているようです。駅前本通りを伊予西条駅の方へ向かっています。
手前の建物の看板には「永易商店」とあります。
写真には写っていませんが、商店の隣には四国電力の営業所があったと記憶しています。
そして、四国電力の営業所の隣には、「アリナミンA」の看板があることから、薬局だったことが確認できます。
当時、四国電力だった場所は、1Fに携帯電話ショップやクリニックがあるマンションになりました。
背景の山の形を比べると同じような稜線がわかります。
・西条高校前お掘り
お掘りの向こうには税務署や喫茶店があり、お掘りの中にはあひるの小屋が浮いていました。
木々が茂っていてよく見えませんが、税務署は今も同じ場所にあります。
・加茂川一銭橋
加茂川に架かっていた、大町地区と中野地区を結ぶ一銭橋。
毎年のように夏に台風が来て流されては、お祭りまでに再建されていました。
中野地区から南中学校へ通う学生は、この橋が無い時期だけ自転車通学(加茂川橋経由)が許されました。
昭和58年(1983年)に、もう流される心配がない、しっかりとした橋が建造されました。
手すりに鉄琴が取り付けられており、順番に叩くと「ふるさと」や「さくらさくら」のメロディーを奏でる事ができ、「メロディー橋」と呼ばれています。
・加茂川
加茂川の川原に1台のクルマがあります。誰の物かは不明です。
日産サニーエクセレント1400クーペGX、昭和の名車です。
同じ場所に立ってみました。
川の向こう岸にコンクリート製の階段のようなものがどちらの写真にもあります。
・西条港弘法水付近
弘法水のところです。床が増築されてベンチが置かれています。
増床部分もしっかりとし、屋根が付けられています。
・西条港①
廃車らしき自動車が放置されているようです。
発電所の煙突の位置などからここだと思われる場所を見つけました。
・西条港②
奥に産業道路にかかる橋が見えます。
ここはマルトモ水産の前のところです。
階段がなくなっています。
・西条港③
写真左端の黒い柱との隙間にかすかに発電所の煙突が写っています。(分かるかな?)
ここにたくさんあった釣り船は、少なくなっています。
・西条港④
写真中央に西条市役所の庁舎が見えます。
同じ場所に西条市役所の庁舎が見えます。2014年3月に、新庁舎が建ちました。
・玉津から西方向
手前の土地の奥には渦井川が流れていて、その向こうに市塚の団地が見えます。
発電所の煙突も見えます。
渦井川沿いにマンションが建ち、団地は隠れていますが少し上部が見えます。
・玉津橋から
玉津橋から北方向を撮っています。アパートのような建物には「サトーコーポ」の文字が書かれています。
土手のところは整備されたようです。
前回投稿の「西条今昔風景・平成~令和と変化して行く」では、平成時代かつデジカメでの撮影だったため、正確な撮影日がわかりましたが、今回の「昭和から令和」は、ネガフィルムから起こした写真のため、正確な年月は不明です。
当時の自分の行動などから想定できる年を記しています。
カラーフィルムもあった時期でしたが、あえてモノクロフィルムを使用していたようです。
40数年前の西条の風景は、とても懐かしく感じます。
まだ生まれる前で知らない人もたくさんいらっしゃると思います。
「昔の西条は、こんな風景だったんだ」という事を、知っていただけたら幸いです。