教育

全国から注目⁉西条にある世界一　西条高校輝安KOU房大活躍！

LOVE SAIJO 編集部 2023年4月13日

西条にある世界一、西条市市之川鉱山産の輝安鉱。昭和32年の鉱山閉山後は、西条市民にも忘れられた存在になっていた輝安鉱にスポットライトを当て、その魅力を伝える活動を行っている西条高校商業科輝安KOU房は、もう皆さんご存じですよね！

2023年3月24日。輝安KOU房さんが市之川公民館で活動するということで、編集担当も一緒に行ってきました。鉱山資料室のある市之川公民館には、なんと全国から集まった地質ファンの皆さんが。あなたも世界一の輝きを見に行きませんか？

1．市之川公民館行ったことありますか？

皆さんは、市之川公民館に行ったことありますか？多くの人はどこ？と思うのではないでしょうか。
地図上で示すとここです。

加茂川の土手沿いをどんどん川上へ進みます。桜で有名な武丈公園、八堂山の登山口も通りすぎ、車一台がやっと通れる細い道を看板を信じて進んでいくと急に開けた場所が。武丈公園から約4km。車を使えば10分程度とは信じられないほど、雄大な山々に囲まれた場所に市之川公民館はありました。

同乗させていただいた車の中で編集担当はLOVE SAIJOな係長に感謝していました。崖がすぐ迫る雨上がりのアップダウンのある細い山道。超絶運転下手な編集担当の「ちょっと自分で運転していってきます！」の無謀を止めてくれてありがとう！！

かつてこの地にあった市之川鉱山は、国内最大級といわれた輝安鉱鉱山。鉱山は昭和32年に閉山しましたが、市之川公民館には鉱山資料室があり、鉱山の資料や使われていた道具、輝安鉱の結晶などが展示されています。

市之川鉱山の輝安鉱の結晶は、その大きさ、美しさにおいて世界一といわれています。
その美しさから、明治11(1878)年に開催された第3回パリ万博にも出品されたそうです。エジソンの蓄音機や自動車が出品された万博に、市之川産の輝安鉱も並んでいたと聞くと、なんかすごいですよね！

明治36(1903)年の鉱物の教科書には、「伊予の市之川鉱山は世界的に有名である」と紹介されています。

現在も日本国内はもちろん、世界の有名な大学・博物館等で標本として市之川鉱山の輝安鉱は所蔵・展示されています。実物大写真と比べるとそのすごさがよく分かります。

2．全国から集まった地質ファンの皆さんがご来館

この日、輝安KOU房の高校生が市之川公民館を訪れたのは、観光ツアーのお客様をおもてなしするためでした。
高知、愛媛のジオパークを訪れ、4億年前をはじめとして、様々な年代の地層を巡り、日本列島誕生の起源に迫る地質紀行がテーマのツアーです。今回、地質と人の関わりにも迫るということで、鉱山資料館を訪れることになったのです。
来訪記念のお土産として、輝安KOU房による輝安鉱入りボールペンやオリジナルデザインタオルの販売も実施。流石、様々な場所でワークショップや販売実習を行っている輝安KOU房のみんな。陳列もお手の物です。

ついに、全国から集まったツアー参加者の皆さんがご到着。みんなで記念撮影をパシャリ。

市之川公民館の館長さんが鉱山資料館をご案内。今回、初めて市之川公民館に来たという1年生の輝安KOU房メンバーも興味深々。

鉱産資料室の後は、輝安KOU房のお土産コーナー。ツアー参加者の皆さんと高校生のふれあいも活発で、高校生の素晴らしい活動にツアー参加者の皆さんからは驚きと称賛の声も。

輝安鉱を探してみよう！と石割体験も実施。館長さんが用意してくれた石を割って、石の中の輝安鉱を探します。

どの石に輝安鉱が入っていそうか高校生と相談しながら石を選ぶ場面も。

輝安鉱は硬さの度合い示す硬度は2で、石こう程度の比較的柔らかい鉱物ですが、周りの石はとっても硬いので、力いっぱいハンマーを振り下ろします。ツアー参加者も、高校生も、2月に輝安KOU房が寄付を行った“えひめ西条つながり基金”の安形さんも、編集担当も。みんなで石を割りまくりました。きれいな輝安鉱が出た時には歓声が上がり、宝探しのような、楽しいひと時となりました。