LOVE SAIJO まちへの愛が未来をつくる

MENU

移住に関するコンテンツ

移住サポート

TOP

MENU

教育

多文化共存の街サンフランシスコ

檜垣 奈津美

「ネイティブアメリカン、ヨーロッパ系、アジア系も、とにかくいろいろな人がいる」ということに驚
いた。見た目も言葉も様々だった。さらに、建物は全てがオシャレで興奮した。

3 月 14 日から 3 月 24 日までの 10 日間をサンフランシスコで過ごした。私たち 15 人は市の代表とし
て、西条市の文化や名物を調べ、プレゼンの準備などの事前研修をしてサンフランシスコに行った。
この研修は私にとって初めての海外だった。言葉は通じるか、安全なのか、ご飯は…?と様々な不安が
渦巻く反面、異国での 10 日間はとても楽しみだった。この 10 日間は私に多くの発見、学び、刺激を与
えてくれた。

私たちは、現地のジョージワシントン高校の授業に参加した。私は、面接練習をしているクラスの授業
を見学した。ペア活動で、話し手は自分の意見を相手をよく見て話していた。聞き手は話し手に改善点な
どを的確に伝えていた。
スペイン語や歴史の授業も見学したが、やはり、どの生徒も授業中の発言が活発だった。また、思って
いることははっきり伝えていて、感情の表現もすごく豊かだった。自分の意見を恥ずかしがらずに、まず
言ってみることが大切だなと感じた。伝えたいことは恥ずかしがらずに伝えないと理解し合えないとい
うことを強く感じた。

ジョージワシントン高校の授業は、とても自由だ。授業中にスマホを使ったり、音楽を聴いていたり、
お菓子を食べたりしていた。宿題も先生から与えられるというより自主学習が主だった。
初めは、このような自由さを羨ましく思った。しかし、自由を与えられるということは、それだけ自分
に対して責任があるということかもしれない。やるもやらないも自分次第で、結果がどうであろうと自
己責任だろう。日本のように課題を与えられているスタイルに慣れている私は、正直、この自由さはある
意味では恐ろしいものではないのかと思った。自由とは扱い方次第で自分に利を生むが、害を生む可能
性も秘めていることを考えさせられた。
このことから、自立することの大切さを学んだ。人に言われたからするというような受け身の姿勢では
なく、自分から行動できる主体性を持ちたい。自分から行動でき、自分の行動に責任を持つことができる
人になろうと強く思った。

 

私は、アメリカでの 10 日間をホームステイして過ごした。ホームステイは、いろいろな経験をするこ
とができた。特に心に残っているのは、食事だ。
私のホストファミリーはブルガリア系だったので、全てブルガリア食だった。どれも初めての味で新鮮
だった。サルミというブドウの葉で米を包んだものが特においしかった。ホストファミリーに、アメリカ
食は食べないのか聞くと、健康的でないからあまり好きではないと言っていた。アメリカは本当に色々
な文化や考え方を持つ人たちが共存しているんだと身近に感じた。ホームステイを通して現地でのリア
ルな生活を直接体験することができたので、より異文化を知ることができたと思う。

 

また、フードバンクという施設でボランティア体験もさせていただいた。フードバンクとは、包装の傷
みなどで、品質に問題がないにもかかわらず市場で流通出来なくなった食品を、企業から寄附を受け生
活困窮者などに配給する活動およびその活動を行う団体のことだ。そこで私たちはドライピーチを約 2
時間 1 ポンドずつに分けるという作業をした。さらに、フードバンクの代表者に説明もしていただけた。
その話の中で、アメリカと日本のボランティアに対する考え方の違いを見つけた。日本は、余裕がある
人が困っている人を助けてあげるという発想のように感じる。しかし、アメリカでは、ボランティアはで
きる人、時間がある人がする(障がい者や、高齢者も含めて)というのが基本の考え方のようだ。この考
え方は、日本でも広がるべきだと感じた。また、フードバンクという仕組みにも興味が湧いたのでこれか
らも考えていきたいと思った。

 

今回の研修に参加して、大切なことにたくさん気づけた。さらに、多くの学びを得ることができた。西
条市の文化や伝統を伝えることができたし、異文化を学ぶことの楽しさ・理解し合うことの難しさも知
ることができた。この経験を生かし、今後は更に異文化理解を深めたい。個人的には、フードバンクにも
興味が湧いたので詳しく調べて、それを多くの人に伝えていきたいと思う。また、西条市と海外の繋がり
を広げられるような活動に積極的に参加したいと思う。

最後に今回の研修に参加させていただいたことについて、保護者や学校関係者、その他お世話になった
全ての方に感謝したい。

私が書きました

西条高校新聞部

西条高校新聞部

私たち西条高校新聞部は1年生5人で活動しています。高校生の目線で西条市や西条高校の魅力をお伝えしていきます。

この投稿者の記事一覧へ

関連記事

FOLLOW US

西条市の最新情報や関連ニュースをCHECK

Instagram Facebook LINE Twitter You Tube