モザイクの大きさはみんなの思いの大きさ!
西条高校新聞部 2018年10月29日
スポーツの秋ですね。9月はじめ西条高校でも運動会が開かれました。
記事のはじめに私たちは西条高校生ライターとして、自分たちの視点から西条の魅力を紹介していきます。
西条高校では「燧」「古城」「武丈」「石鎚」の4つのグループが、優勝を目指し熱戦を繰り広げました。
今回は、大会を盛り上げるモザイクアートに注目したいと思います。
モザイクアートへのそれぞれの思い
西条高校では、2014年から運動会の装飾をモザイクアートで制作しています。体育館の建て替え工事をきっかけに、広い場所がなくても制作できるこの手法が採用されたのです。
モザイクアートはとても手間と時間のかかる作品です。まず、1cm×1cmの色紙をA4用紙の決められた場所に1枚ずつ貼ります。それを1、2年生全員が夏休み中に1人5~7枚作成。完成した用紙798枚を2年生が貼り合わせてようやく3.6m×10.8mの大きなモザイクアートの完成です。
原画を描いた方とモザイクアートを指導した美術の先生にインタビューを行いました。
原画を描いた方へのインタビュー
燧団(ひうちだん)
Q1 特にこだわったところは?
迫力にこだわりました。
Q2 何をイメージして描きましたか?
Tシャツデザインをもとに、サメを迫力いっぱいに描くことをイメージして描きました。
Q3 原画の制作にかかった時間は?
構成を考える時間も含めて1週間弱。
Q4 自分の絵がモザイクアートになっているのを見てどう思いましたか?
まずサイズ感に驚きました。サメの迫力は出せたと思いますが、元の絵の雑さが少し目立ってしまったので、少し後悔が残っています。
古城(こじょう)
Q1 特にこだわったところは?
先輩が先にグループTシャツのデザインで狐を使っていたので、そのTシャツデザインに合わせるような構成にすること、他のグループとは違う印象のものにすることを工夫しました。
Q2 何をイメージして描きましたか?
狐、美しさをイメージしました。
Q3 原画の制作にかかった時間は?
20時間以上(構成を考えていた時間を含めると1週間以上)
Q4 自分の絵がモザイクアートになっているのを見てどう思いましたか?
単独のクラスだったため、皆で協力して貼り合わせ、時間のない中皆に手伝ってもらって完成した作品なので、自分ひとりではできなかった作品が完成し、皆への大きな感謝の気持ちがあふれてきました。
武丈(ぶじょう)
Q1 特にこだわったところは?
私は美術部員ではないので技術がないため、絵の具で色を塗らず色鉛筆を使用しました。いかに色鉛筆でグラデーションを出せるかを頑張って工夫しました。
Q2 何をイメージして描きましたか?
Tシャツデザインに龍が使われていたため、2匹の龍を使い、口が開いているものと閉じているもので「阿吽」をイメージしました。
Q3 原画の制作にかかった時間は?
2日です。
Q4 自分の絵がモザイクアートになっているのを見てどう思いましたか?
皆が絵のために頑張ってくれて感動しました。
石鎚(いしづち)
Q1 特にこだわったところは?
デザインを複雑にしたところにこだわりました。
Q2 何をイメージして描きましたか?
炎で盛り上がりを、水で冷静さを表現しました。
Q3 原画の制作にかかった時間は?
10時間です。
Q4 自分の絵がモザイクアートになっているのを見てどう思いましたか?
自分の作った作品の中でも一番大きな作品となったので、皆が夏休み中に貼ってくれた1つ1つの努力が1枚の絵になったときは感動しました。
美術の先生へのインタビュー
Q① 先生から見て、趣向を凝らしていると思ったところは?
今年は、各グループが着るTシャツデザインとモザイクアートの内容を連動しているので、統一感があります。
Q② モザイクアートの良い点は?
手書きだと3~4人での制作になってしまいますが、モザイクアートだと全員が協力できるところです。
Q③ モザイクアートの大変な点は?
責任者の生徒が誰にどの部分を配るのかを決めること、色紙を1cm×15cmのサイズに切ること。そして、A4用紙を集めてから、貼り合わせることです。
Q④ 来年はどのようなものにしたいですか?
現状の良さを維持しつつ、来年もオリジナルのイラストで描けるように頑張ってもらいたいです。
西条高校は、この他にも、国際文理科の新設を期に始まった英語のラジオ体操やかかあ天下などユニークな競技がたくさんあります。
西条高校の運動会は一般の方も観覧できます。青春の1ページを見に来てみてはどうですか。
この取材を通して、大変だと思っていたモザイクアートには様々な思いがあることを知りました。その思いを記事という形で発信し、多くの方に知ってもらいたいです。
(写真提供 西条高校写真部)