5年ぶりの開催!西条市高校生海外スタディツアー!
in San Francisco~Mako.N~
LOVE SAIJO 編集部 2024年8月9日
西条市では、国際社会を生き抜いていくことのできる人材の育成を目的として、「西条市高校生海外スタディツアー」を実施しています。
去る2023年6月6日~14日の9日間、西条市へやって来たジョージ・ワシントン高校のみなさんを覚えていますか?
コロナ化を経て、5年ぶりの異文化交流は大盛り上がりで幕を閉じました。
そして今回、2024年3月9日~18日の10日間、市内高校生18名がアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコの公立ジョージ・ワシントン高校へ!
こちらもなんと5年ぶりの訪問です!
現地でのホームステイ、ジョージ・ワシントン高校で各種交流プログラム参加など、現地での活動を通して高校生たちは何を感じたのか。
今回は、丹原高校2年生(ツアー当時)の 中下 茉子さんの体験記をお届けします!
▼西条市高校生海外スタディツアーの概要はこちら(市HP)
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/kokusaisuishin/2024sf-study-tour-houkoku.html
❏ 中下 茉子さんの体験記 ❏
1.自己紹介
こんにちは!私は、丹原高校3年の中下茉子です!
私が学校で力を入れているのは、『探究活動』です。
中でも1番大きなプロジェクトは、本校の強みである『園芸科学科』を生かした、避難食(おにぎり・蒸しパン)の試作です。
調理方法はパッククッキング(※)で、一斗缶釜を用いて炊き出しからおこないます。
使用する食材は、もちろん丹高産です!
※パッククッキングとは、鍋に湯を沸かして、耐熱性ポリ袋に材料・調味料を入れて湯せん調理する調理法。
また、今年度本校は“学校防災教育実践モデル地域研究事業”に指定されており、私が取り組んでいるプロジェクトとコラボした行事予定を先生方が組んでくださいました。
そのプロジェクト成功に向け、受験勉強と並行して現在頑張っています!
そんな私は、去る3月9日から18日までの10日間、西条市の高校生代表として、『西条市高校生海外スタディツアー』に参加しました!
そのときの様子や、感じたことをお届けします!
2.日本の高校とアメリカの高校の違い
ホームステイ中、1日の半分をホストが通うジョージ・ワシントン高校で過ごしました。
アメリカの学校は、私たちが通う愛媛の高校と全く違って自由な雰囲気でした。
日本の学校の当たり前に慣れている私にとって、まさに驚きの連続でした。
校則は、私たちの学校と比較して厳しいものがなく、服装や化粧も個人の自由。
ピアスも構わないことには、本当に驚きました。
その考え方は教員側も同じだそうで、両腕にタトゥーを入れた先生もいました。
これまで、タトゥーを入れた海外のスポーツ選手をテレビの映像で見たことはありましたが、教育の現場でも同じであることには衝撃を受けました。
その先生に話し掛けたとき、「大好きな日本で彫った和彫りなのだ」と語る姿は、とても生き生きとしていました。
タトゥーや刺青にネガティブなイメージが定着する日本では考えられません。
ただただ、文化の違いを痛感した場面でした。
しかしながら、職業に関係なく「好きなものを好き」と言える環境は、とてもすてきだと思いました。
私たちが通う高校では、授業中の飲食は当然禁止です。
私はこれまで「飲食禁止」に何の疑問も持たず、逆に風紀が乱れるという観点で、飲食すること自体がおかしいと考えてきました。
皆さんもそうではありませんか。
ところが、アメリカの高校は違います。先生の話を聞きながらお菓子を食べることは普通なのです。
ジョージ・ワシントン高校でも、キャンディーやガムを口にしながら授業を受ける生徒が多く見られました。
ホストの友達がサンドイッチを広げだしたときには、驚きを通り越して笑ってしまいました。
以前、私は空腹から全く授業の内容に手がつかないといった経験がありました。
違和感は拭えませんが、集中力が持続できるといった面から、ひょっとすると、これはいい環境なのかもしれないとも思えました。
飲食だけではありません。
ほかにも、座席が指定されておらず自由。
音楽を聴いていたり、スマートフォンを使っていたりするなど自由。
あらゆる面で自由でした。
3.アメリカは決まった教室がない?!
日本の学校とは異なり、そもそも自分の教室というものが存在しません。
そのため休み時間になると、学生たちが廊下に座って雑談したり食事をしたりします。
その光景にも不思議さと違和感を覚えました。
自分の価値観と異なり、カルチャーショックを受けつつも、「郷に入っては郷に従え」で、ホームステイ中、自らの行動を合わせて、文化を尊重しなければという思いで過ごしました。
4.まとめ
私は、以前から学校生活をはじめとする集団主義傾向の強さには違和感を覚えていました。
ですから、ジョージ・ワシントン高校の自由さが、新鮮で羨ましく思えました。
しかし、自由の裏側には自己の責任が生じます。
扱い次第では自分だけでなく、他人にとっても害となる可能性も高いでしょう。
ホームステイでの体験を通して、自由や自立の意味を改めて考えるきっかけになったように思います。
あと数か月もすれば、私も「成人」と呼ばれるようになります。
自分自身の発言に責任を持ち、主体的に行動できる、自由をはき違えない自立した人になりたいです。
私の体験記はここまでです!