西条市民発!ストーンハンマーフェスの舞台裏を覗いてきました
LOVE SAIJO 編集部 2018年6月5日
編集部のAです。5月末の週末の夜。とある集まりに呼ばれて行ってきました。
酒屋 塩ザキ商店さんの売り場と飲食スペースを使って、何やら会議が行われています。
Tシャツには「STONE HAMMER STAFF」の文字。
そう、これは、7/29(日)に開催を控えた音楽イベント「STONE HAMMER fes.(ストーンハンマーフェス 以下、ストハン)」の実行委員会。
2014年より西条市で開催しているSTONE HAMMER fes.(通称ストハン)は、西条市に雄大に聳える西日本最高峰の霊峰 石鎚山にちなみ、STONE(石)HAMMER(鎚)と名付けられました。(そのまんまです)。
西条市にはライブハウスなどがなく、音楽を身近に感じる機会がありません。こどもたちに、素晴らしい音楽を間近でみせたいという思いからスタートしました。(FAAVOより引用)このフェスは、市民有志が集まって、会場やアーティストの手配、音響設備や飲食店などの出店コーディネートまですべて市民が行っています。
プロのイベント会社が入らず、手づくりで行う様子はまさにDIY。
今年で開催5年目を迎えますが、毎年このように会議を重ねています。
こちらが実行委員長の安田光孝さん。
ストハンは、さまざまな部会で運営されています。アーティスト担当に、会場設営、出店、広報、ボランティアなど。
今日はそれぞれのメンバーがこれまで準備してきたことや、これからやること、皆への相談事などを順に話していました。
実行委員会は終始真剣なムード。時折笑いも交えながら、来ていただくお客様にどう喜んでもらうかを皆で議論します。
メンバー内で議論が煮詰まってきたところで、安田さんがポンと「ええんじゃないん」。場がまとまるとともに、和む一瞬。
店主の塩崎さんもカウンターの中から参加。
会議の後は懇親会。ピリッとした空気が少しほどけます。3つの部会のリーダーからお話を伺いました。
ボランティア部会・黒瀬夕梨さん(写真右)
「ストハン2回目から参加しています。ボランティアは入場ゲートで受付をしたり、荷物を預けるクロークを担当したり、キッズスペースをご用意したり。去年のメンバーは20人でした。
自分たちでやるから問題にぶち当たることもありますが、1つずつクリアしながらお客様に喜んで帰っていただきたいですね。
何かしたいな、って思ってる人はボランティアがまず参加しやすいと思います。当日参加だけでもOKですし、イベント中はライブも見れたりするし、楽しみながら参加できます。
市民手づくりだけどおもてなしはちゃんとしている、というフェスにしたいから、ボランティアスタッフとしての参加もまだまだお待ちしてます。」
広報部会・一色一成さん
「ストハンは今年で5回目。今年のテーマは『ストハンを全国の方に知ってもらいたい』。そのために全国規模のメディア掲載など新たなことにも取り組んでいます。
過去ストハンに出てくれたアーティストからは『市民がやるフェスとして、トップクラス。規模も雰囲気もちょうどいい』とコメントをいただいています。これはすごく自信になること。地元のみなさんにもこの波に乗ってもらい、一緒に波を起こしていきたいですね。
これからは集客にも力を入れます。メディアを通じて伝わった先の、一人でも多くの方に来てもらえれば。人を動かすには仕組みやお金よりも、気持ちが大事だと思っていて。なので気持ちが伝わる情報発信をしていきたいです。
FacebookやInstagramも運用していますが、いずれも丁寧なコミュニケーションを取ることに気を付けています。」
アーティスト部会・工藤達二さん
「5年目を迎え、年を追ってアーティストさんのラインナップもさらに充実してきました。アーティストさんの良さをお客様にきっちり伝えられるよう、見せ方の点などで工夫を重ねています。クラウドファンディングに挑戦しているステージの面や、音響の面などでね。
イベント会社じゃなくて地元の素人がやってるから、会場のコンディション次第で、本番前日や当日にこれらを変更したりもするんですよ。全部、来てくれるお客様のためですね。大変ですが。
アーティストの方に西条を好きになっていただくことも大事ですよね。いいパフォーマンスのための環境づくりにも力を入れて、もてなしたいです。」
懇親会では、緊張感のほぐれたメンバーが熱い会話をそこここで繰り広げていました。緊張と緩和、という感じです。
実行委員長安田さん、色んなスタッフと話して回ります。
見学に来たというこの男性は、ふるさと愛南町でストハンのようなロックフェスティバルを企画している三好 英希(みよしひでき)さん。普段は新居浜市内でお仕事されています。
「『GAINA ROCK FES(ガイナロックフェス)』っていう名前で、来年開催できればと考えています。
『がいな』とは、やばい、とかすごい、とかいう方言。西条でも言いますかね? 以前は違う名前の音楽イベント『オトナルホウヘ』の実行委員長でしたが、ストハンに衝撃を受けたことがきっかけで安田さんを紹介してもらい、今日もここへ来ました。
ストハンのような地元の良さがギュっと詰まったフェスに仕上げて、愛南町に来たことがない人も来るきっかけにしたいですね。」
今やほかの市民フェスから目標にされるストハン。誇らしいです。
現場には地元のケーブルテレビ ハートネットワークの取材も入っていました。
さて、工藤さんのコメントにもありましたが、ストハンはクラウドファンディングに挑戦しています。
例年、ひうちにある西条運動公園の広場を使って開催していますが、そこのステージの構造上アーティストと観客の間にかなりの距離がありました。今年はクラウドファンディングで資金を集め、そこを近づけることを目標にしています!
今や県外からも多数のお客様を集めるストハン。より近くでパフォーマンスを楽しんでいただけるように、との実行委員会の願いをみんなで一緒に叶えましょう!(締め切りは7月10日)
最後に、実行委員長安田光孝さんは西条市の広報紙「広報さいじょう」に登場しています。そちらもぜひご覧ください。
「ウェルカムな雰囲気をまち全体に広げたい」―安田光孝さん(西条まちびと物語)
今年もストハンが盛り上がりますように!