建築を通して、芸術に携わる仕事がしたい
2021年11月19日
※取材の際には感染対策を講じ、マスクは外して撮影している場面があります。
【社長と会長の人柄が入社の決め手】
西条で生まれ育ち、愛媛大学で日本近代文学を学んだ佐伯さんが、就職先として興味を持ったのが公共施設や住宅などの建設を手掛ける宮嶋組だった。理由は、木材を効果的に取り入れた、宮嶋組の造る建物の美しさだったという。もともと、美術館を訪れたり、茶道を嗜んだりと、芸術に触れることが好きだった佐伯さんは、建築を通して芸術に携わる仕事がしたいと宮嶋組を志望した。
合同企業説明会を訪れると、当時専務だった現社長が、すごく丁寧に話を聞いてくれた。会社訪問をした際も、現会長がじっくり話を聞いてくれたりと、経営陣の誠実な人柄に惹かれて、入社を決めたという。
【壁にぶつかっても、考えて、アイデアで乗り越える】
宮嶋組のブランドステートメントは「声を聴く。西条に還す。」
佐伯さんの就活時に、社長、会長が自ら行っていた「声を聴く」ということを、社員一人一人が日々現場で実践しながら、建設業を通じて地域の課題解決に取り組んでいる。
佐伯さんは営業、総務・労務、人事の仕事をしている。営業では、得意先を訪問する会長に同行し、その背中を見ながら仕事を覚えている。
会長は佐伯さんのことを「自分で考えてアクションを起こせる人」と太鼓判を押す。佐伯さんも「壁にぶつかったときにも、考えて、アイデアで乗り越えることを信条としています」と、自分の強みをしっかり仕事に生かせている。
「比較的自由に仕事をさせていただいています」という佐伯さんが、今楽しみにしていることは、宮嶋組改修計画。社員の幸せを何より願う社長の想いを汲んで、社員ひとりひとりの声を集め、外観や内装を木質化する計画を立てている。
【茶道に、着付けに、フラワーアレンジメント、多彩な趣味で休日を楽しむ】
プライベートでは、多趣味な佐伯さん。茶道や着付け、フラワーアレンジメントなどの習い事を楽しみながら、美しいものに触れて癒されている。会社にも、佐伯さんが作ったリースが飾られているそう。
本好きでもある佐伯さんは、お昼休憩の時間を利用して読書をしている。田辺聖子さんや、円地文子さんなどの女流作家がお気に入りで、この日は、お客さんが貸してくれたという原田マハ著の「美しき愚かものたちのタブロー」を読んでいた。
【ここで働いてよかった】
「建築を通じて、もっと西条の人が暮らしやすく、働きやすくなるお手伝いができたら」という思いで、4年間働いてきた佐伯さんは、ここ最近、地域の人に支えられていると感じることが多くなったそうで、「宮嶋組で働いてよかった」と、今改めて思う。
【西条の魅力は、共存性】
佐伯さんは西条の魅力を、豊かな自然と工業地帯らしいプラントが共存しているところだと言う。大学時代に地元を離れたことで、西条の自然や景観の美しさを再発見し、仕事をはじめたことで、これまで関心のなかった建物や工場に興味を持つようになった。「働き始めてからの方が、西条の魅力に気付くようになり、より好きになりました」と、西条暮らしを楽しんでいる。
【建物のもつ心地よさを伝えていきたい】
入社4年目の佐伯さんは「仕事に役立てたい」と、現在プライベートな時間を利用して、家政学や設計の勉強しているそう。
創業85年の歴史ある会社に、新たな息吹を吹き込む佐伯さん。「建物の設計や造り方によって、こんなに心地いい空間ができるんだ、っていうことを広めていきたい」と語るその目は輝いていた。
【1日のスケジュール】
【株式会社 宮嶋組】
■業種
建設業
■こんな事業をしています
1936年5月設立。新築・リフォーム・公共事業・施設系メンテナンスなどの建設業を通じて、地域の課題の解決に取り組んでいます。
従業員数:19名
事業内容:プラント建築メンテナンス事業・一般建築事業(公共施設・商業施設等)・RC造建築物事業・住宅建築(注文住宅・リフォーム等)事業・木造住宅耐震改修事業
■株式会社宮嶋組の魅力
木造建築から鉄骨造・鉄筋コンクリート造の建築まで
「四国鉄道文化館 南館」や「氷見公民館」、「西条市休日夜間急患センター」など、フリープランによる木造建築のほか、鉄骨造・鉄筋コンクリート造の建築や、工場のメンテナンス工事も数多く手掛けています。持続可能な街づくりを目指して、西条のみなさまの声を丁寧に聴き、建築を通じて西条に貢献できるよう、真心込めたたてものづくりをおこなっています。
資格取得費用の補助
会社が認定した資格取得に掛かる費用を会社が補助しています。宮嶋組には、1級建築士や、宅地建物取引主任者、木造住宅耐震診断士など、様々な有資格者がいます。
また、資格手当が毎月支給される制度もあり、資格取得のモチベーションにもなっています。
社員を大切にする社風
経営理念の一つに、「社員とその家族を大切にすること」を掲げ、ワークライフバランスの定着や働きやすい職場づくりを実践しています。お客様に喜んで頂く仕事をするためにも、社員の皆さんが充実した日々を送り、この会社で働くことにやりがいや幸せを感じてもらうことが、何よりも重要だと思っています。
■詳細はこちら