春の七草
木貝 2020年1月31日
西条市では七草の生産量が日本一。
正月になると普段はアルバイト禁止の高校も七草仕分けと年賀状の郵便配達だけはアルバイト許可される学校もあるほどだ。
七草は年末年始のお御馳走を食べた胃腸を労わるだけでなく、無病息災を祈り、邪気を払い万病を防ぐと古くから伝えられてきた縁起物でもある。
ありがたい品が西条市から海をわたり他県へ。パッケージには生産者さんの名前も明記して誇りも感じさせる。
1 月 7 日夜、我が家の台所にも七草がならぶ。
台所に小学 4 年の息子を呼びよせ、七草の名前と葉が一致するか答え合わせをする。
「保育園のときに、覚えたから!えと、これなに、タンポポの葉っぱ入ってる?!」
とんちんかんなことを言いながら、この子が保育園年長の頃、何度も繰り返し七草を口ずさんでいたことを思い出す。
こうして、日本の文化を小さなうちから親しませてくれた保育園。春になると苺狩りや、ブルーベリー摘み、園児のおじいさんの梅の木にたくさん梅がなったからと、梅シロップを作ったり、自然と触れ合った記憶は、今になっても子どもの口から、ふとしたときにあらわれる。
さて、春の七草。
台所の風景も、懐かしい記憶になるときがくる。
来年も答え合わせをしよう。