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宗派を超えて平和な世界を祈る灯籠流し in 新町川

西条市納涼花火大会の1週間後である、2024年8月24日の土曜日。
昼間は青空の広がるいい天気であったが、夕方には空に白い雲で覆われていた。
時折、涼風が吹いていたが、体感は蒸し暑かったと言える。

今回の取材は、生命を尊ぶ会(会⾧ 石岡神社宮司 越智基晃氏)主催で開催された、「第22回 灯籠流し」である。
宗派を超えて平和の世界を祈る灯籠流しが、西条市総合福祉センター(西条市神拝)の東側にある、“新町緑地”と“新町川”(西条市大町)で実施された。

この「灯籠流し」には、主催の「生命を尊ぶ会」のほか、「上神拝自治会」や「観音水・新町川を美しくする会」、「NPO 法人うちぬきプロジェクト」の協力の元で実施されている。
また、今回の灯籠流しには、

「そのひと時を、心穏やかに神仏や先祖に想いを馳せ、先祖の御霊と新盆の方の慰霊供養しよう——。そして、ともに平和な世界の実現を。」

と、灯籠に祈りが込められている。

 

まずは式典を実施し、神道(石岡神社・伊曽乃神社・風伯神社)・仏教(極楽寺・寶蓮寺・大福寺・大通寺)・新宗教(立正佼成会)の合同の祈りと参加者全員で祈りを捧げた。
その様子を写真で紹介する。

 

さて、「灯籠流し」について説明する。

地方や地域によって一説は異なるが、灯籠とはろうそくなどの火が風などで消えないように、木枠や紙などで囲いをしたものをいい、日本の伝統的な照明の一つとされている。
「灯籠流し」とは、その灯籠に火を灯し、河川や海に流す習俗のことをいう。主にお盆の時期に行われ、精霊(ご先祖様の魂)が灯籠に乗って川を下り、海の彼方のあの世へ帰っていくという信仰に基づいていると言われている。そのため、灯籠を灯す燈明には、闇や迷いを照らす智慧の光という意味があると謂われている。
日本では、先祖の霊が家に帰ってくるとされているお盆の時期に、先祖を迎えるための「迎え火」を焚いて家の場所を示している。また、同様に先祖を送り出すときには「送り火」を焚いて先祖の霊が道に迷わないようにしている。

「灯籠流し」は、この「送り火」の一種とされている。道に迷うことなくご先祖があの世に帰れるように。清らかな水に乗って無事に美しい魂で産まれ変われるように願いを込めて、送り出しているとも謂われている。
IN HAMAMATSU.COM より引用。)

 

そして、西条蓮華雅楽会による雅楽の演奏が流れ、「灯籠流し」が始まった。
その様子を写真で紹介する。

 

最後に、この新町川の「灯籠流し」は、毎年盆明けくらいに実施されている。
ぜひ、貴方も神仏や先祖に想いを馳せ、先祖の御霊と新盆の方の慰霊供養をしてみてはどうだろうか?
また、一部参加費(灯籠代金)が必要ではあるが、この灯籠流しに参加してみてはどうだろうか?
そして、新町川に流した灯籠の幻想的な景色を堪能してほしい。

 


〈西条市総合福祉センター東側の新町緑地&新町川〉

西条市総合福祉センター:愛媛県西条市神拝甲324
新町緑地&新町川:愛媛県西条市大町1605-5

私が書きました

もっさん

もっさん

“みかんの国水の都”出身の昭和後期世代。縁で繋がった人たちの活動や身近な行事などを、セミプロフォトグラファーとして培った経験で写真を撮り、主観記事で発信していきます。

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