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Anniversary rush 〜中常盤屋台さん周年行事〜

今日もこの街のどこかで・・・

 

1.周年行事、休みなく

11月1日に合併20周年を迎える西条市。
今年はとかく、お祭り関係の周年行事もエネルギッシュである。スケジュールアプリの枠に入りきらずにあふれ出たイベントが「他◯件」と表示される。

 

今日は中常盤屋台さんの25周年行事。
「西条の人は祭りへの愛がすごい!」などという投稿を見て、心が熱くなる。毎週末に息つく間もなくやってくる屋台との再会。
この街に住むことができて、本当によかった。

 

2.色彩のモノクローム

西条市社会教育課のテーブルの上に、どさりと旧丹原町誌が置かれる。
伊藤さんがめくるページごとに刻まれた、旧丹原町の歴史と追憶。モノクロームでありながら、まるで色がついているかのように鮮やかな写真。

 

その中の、お祭りを現在進行形で楽しむの人々の表情は、いちだんと輝いて見える。
ただの紙切れではない、人々の想いがつまった写真。今も昔も変わらぬ、お祭りと人々の絆。
別々の名前であった自治体なのに、合併以前からのつながりを感じずにはいられない。

(写真引用:西条市ホームページより)

 

3.少年の顔になる父「祭の日」

神事が執り行われる自治会館の近く。「だがし」という言葉を目にして、ふと童心に返る。

 

100円玉を握りしめて通った駄菓子屋さん。
数十年前の自分自身へのタイムスリップ。筆者の出身は隣町の今治市のはずなのに、なぜか懐かしくて温かい。

 

お子さんを連れた男性が、その子と同じ目線にしゃがみこんで、どれにしようかと視線を行き来させる。
お祭りの日に手を繋いで屋台と歩くときのように、男性が少年の顔になる。

 

4.鶯色のシャツ、いっせいに

神事の会場へ向かう道に面したお家のドアが次々に開き、鶯色のシャツを身にまとった人々が同じほうへ歩き出す。
「人、いっぱいおるね!オレらの出番ないかも!」駅から続く緩やかな登り坂の途中、屋台の周りに人が集う。

 

「お米やお酒のかわりに、担き夫の皆さんの真心を奉納してください!」
降水確率90%の予報を吹き飛ばすかのように、盛大にお餅がまかれる。

 

 

突然の土砂降りを吸いこんだシャツの色が変わり、みるみる重たくなっていく。
水たまりを打つ雨をつきぬけて届く太鼓の音。恵の雨のため晴れ舞台は10月に譲ったが、今日の盛り上がりに利子がついて常盤祭を迎えそうだ。

 

今回取材にご協力いただきました中常盤屋台さん、ありがとうございました!

私が書きました

オニギリ

オニギリ

10年ほど前、知人の紹介で西条祭りに参加したことをきっかけに、この街が好きになり、現在は西条市民2年生です。西条市とお祭りは切っても切れない関係にありますが、お祭りと市民の皆さんの生活が深く結びついていると感じます。 もし、毎日を祭日のように過ごせたら、どんなに素敵でしょうか。これから「さいたーず」の一員として、お祭りや、そこに繋がる人々の心が感じられるような記事を紹介していきたいです。

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