新鮮なものを新鮮な状態で食べられるのがいいですね
LOVE SAIJO 編集部 2018年3月27日
櫻井啓太さんと明日香さんは、現在、地元の産品にこだわったメニューを提供する人気店「くらしとごはんリクル」(以下、「リクル」)を経営し、家族4人で暮らしています。
妻の明日香さんは西条の隣の新居浜出身。ご主人の啓太さんは茨城のひたちなか出身。お二人の出会いは東京でした。
看護師をしていた明日香さんが食に興味を持つようになり、先に愛媛に帰郷し、縁があってこの場所でカフェを始めることになりました。
啓太さんは東京・白金の保育園で栄養士をしていましたが、仕事を辞めて移住することを決意。たまたま移住と開店が同時期になり、自然な流れで今の形になったのだそう。
ここでの魅力は、新鮮なものを新鮮な状態で食べられること、と明日香さんは話します。農家の方が自信を持って美味しいと言っているものを使えること、そしてそれをお客様に提供できることで、地域と店とお客様が一つになれるし、西条にはこういうものがあるんだと再認識もできると。
「ここでは普通にご飯を炊くだけでも美味しいですし、食材はなるべく西条産のものを使うようにしています。僕は地元出身じゃないので西条のいい所を見つけて、アピールしたいと思ってるんですよね。」啓太さんも続けます。
啓太さんはここに来て果物の産地であることや水が美味しいことなどを知ったことで、それをPRしていきたいとの思いから、「リクル」ではジャムづくりなどにも取り組んでいます。
「地元にとどまらず、東京など都市圏の方にも商品を通じてここの良さを伝えて、興味を持ってもらいたいと思ってるんすよね。だからラベルにも西条伝統の周桑和紙(https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/sanpinkachi/genkyo.html)を使ってみたり。ジャムに限らず、西条の人も、お土産として大切な人に喜んで渡せるようなものを作りたいと考えてます。」
お店も有名になってきて、県内だけでなく東京などからも幅広い世代のお客様で賑わう「リクル」。今後は自分たちの店だけが恩恵を受けるのではなく、地域の良さを広く知ってもらい、地域全体が良くなってほしい、お客さんにはご飯だけではなく、自然なども含めて五感で感じてほしいと語ってくれました。
住まいは、店舗と違う校区の中川校区にあるというお二人。西条のなかでも、山と果樹園が彩るのどかなエリアです。「自然が近くにある田舎のほうの立地、少人数の校区だから目の届く範囲で子育てができそう」といった理由で決定。櫻井一家は、地区のバレー大会や運動会、盆踊りなどを通して地域とのつながりを深めていきました。
都内には決してない環境で、子どもが生き生きとしているし、近所付き合いでもすごくいい人たちばかり。一度打ち解けて仲間になってからの絆が強くて…。ここに来て本当に良かったと毎日思うと話す啓太さんと明日香さん。
最後に、啓太さんからの言葉を改めてお伝えします。
「都会から見れば、田舎なんてどこも同じだと思いがちですけど、同じ西条ひとつ取っても全然違う。地区によって魅力が変わってくるのがおもしろいと思います。」
西条は、さまざまな立地やストーリーを持つ地域で構成されるバラエティ豊かなほどよい田舎。それぞれの価値観に合うライフスタイルが、きっとあるはず。ピンときたあなたは、まずは「くらしとごはんリクル」に足を運んでみては?
このインタビューの内容は、移住・定住促進パンフレット
「西条の選択」に収録されています。
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/chiikishinko/iju.html