タッグ結成で「LOVE SAIJO」にフォームチェンジ!?LOVE SAIJO応援特使の酒井貴浩さんが賀集利樹さんと演劇ユニットを結成!
LOVE SAIJO 編集部 2021年3月26日
西条市出身の俳優でLOVE SAIJO応援特使としても活躍いただいている酒井貴浩さん。
コロナ禍で俳優としての活動が思うようにできない中、昨年8月には、自身初のオンライン舞台「私たちが解散するまでの45分間の物語」を企画。コロナにも負けない役者魂を見せてくださいました。
そんな酒井さんがこのたび、演劇ユニットを結成しました。お相手はなんと、あの「仮面ライダーアギト」でおなじみの賀集利樹(かしゅうとしき)さん。これは是非、お話を伺いたい!ということで、舞台稽古でお忙しいお二人に編集部が独占オンラインインタビューを敢行しました!
Q:今回の演劇ユニット「かしこみかしこみ」を結成したきっかけは何でしょうか?
酒井:賀集さんと初めて出会ったのは2020年1月でしたが、去年の夏にオンラインで実施した「ワタカイ(私たちが解散するまでの45分間の物語)」を賀集さんが見てくださっていて、舞台に差し入れをしてくださったんです。それから連絡を取るようになって、食事に行ったりするようになりました。そこで一緒に芝居ができないかと話したら受けてくださって。それが2020年12月。そこから脚本・演出家を1週間くらいで決めてきて、12月の末には、今回の「かしこみ」の4人で顔合わせをして舞台をやろうと、とんとん拍子に決まりました。賀集さんは、僕が中学生くらいの時から、テレビで活躍されていた芸能界の先輩です。この話を受けてくれたことに対しては感謝しかないです。後で知ったことですが、賀集さんは今年が俳優生活20周年なんです。そんな記念すべき年に僕と一緒に仕事してくれるなんて、感激です。
賀集:酒井君には、こちらこそきっかけを作ってくれて感謝しています。コロナ禍で私たちだけじゃなくて、いろんな職業の人も考え方が変わったと感じています。芸能界も影響は大きく、仕事が無くなったり延期になったりする中で、「待っていても何も動かないし、何かしないと!」と思っていました。でも実際に行動に移すことは難しかったりするんです。そんな中、酒井君が企画を直接事務所に持ち込んで実現しているのを見て、うらやましいと思っていました。ですから、お会いしてすぐに具体的な話をしていました。またすぐ次の週くらいには「脚本家の人をお願いしたんでどうでしょうか」と酒井君がきて、とにかく行動が早いと思いました。それで年内には脚本家を含む4人で会って、その場でユニット名決めて、3月末の開催というところまでポンポンと決まりました。
Q:待っていても変わらないから行動に移した、ということですね。そこで意気投合したと。
賀集:今までは舞台を作っていただいて、役者がそこに立つという形でしたが、自分たちで舞台を作ることができる時代になってきたと思います。アイデア・企画を自分たちで出して、それを作品として形にしていく…。こうした私たちの取組みを通じてこれからの役者志望の人達の何かに繋がればいいいし、コロナ禍で演劇から遠のいている人たちに何か与えれるというか、演劇っていいなと思ってくれたらいいと思います。
Q:「かしこみかしこみ」の由来はなんでしょう?
賀集:私は神道の大学で日本の文化を勉強しました。「芸能」も元々は「神楽(かぐら)」というものに繋がります。ユニット名を何かそういった神事に紐づけられたらいいなというものがありました。また、ひらがな標記にしてかわいい感じを出してます。インパクトもあるし、一瞬なんだこれ?というコンセプトで選びました。ゆくゆくは日本古来のものを絡めた芝居をして、最終的には神社で舞台をしたいと思っています。
酒井:西条市でしたら、神社とか日本の歴史を感じられる趣ある場所でやりたいですね。
賀集:ユニットの人数が4人と少数だからフットワークは軽いです。
Q:今回の「ささがね」の見どころを教えてください。
賀集:今回の作品は、実は4本のオムニバス作品になっています。4つの話が全て繋がっていきます。そのキーワードが「ささがね」です。「ささがね」とは、蜘蛛(くも)のことなんです。セリフの中にも蜘蛛が出てきて話を繋いでいきます。また、2回見た方が、あの前にこうしてたのはここに繋がるのか、みたいなものがわかるようになります。それを動きやセリフで僕たちがどこまで表現できるかですね。
Q:お互いの印象について教えてください。
酒井:中学生の頃から知っている方で、事務所の先輩でもあり業界の大先輩でもあります。僕が賀集さんの印象と言っても、おこがましい限りですが、あえて言うなら、めちゃくちゃ優しい方です。なんだか賀集さんからマイナスイオンが出ているのかと思うくらい。一緒に稽古をしているが、胸を借りる気持ちで一緒にやっています。
賀集:これまでは一緒に仕事したことがなかったので、酒井君がどんな芝居をするかわからないままユニットを組みました。こんな形でユニットを組む人たちはいないと思います。「初めまして」でやっているのに違和感なく出来ていて、一緒にやっていてとても楽しいです。
賀集:酒井君も色々作品を経験していますが、今回はただの舞台ではなく、セリフの量もあって、キャラクターを作り替えないといけないので、お互いキャパをギリギリのところでやっているので、役者としてもすごく成長できる作品だなと思う。
酒井:セリフ量がヤバいです。賀集さんは、かなりセリフ量があるのに稽古中に覚えているから本当に凄いですよ。
賀集:本来は稽古に入る前にセリフを覚えるのが基本的なスタイルだと思うのですが、今回の芝居は、2人芝居でずっとお互いの掛け合いなので一人だけの長セリフはないんです。掛け合いだとじっと台本を読んでも私の場合はあまり頭に入ってこないので。
Q:今回の「ささがね」ですが、会場に行けない方がこの作品を視聴する方法はありますか?
酒井:ツイキャスでプレミアム配信を予定しています。3月31日配信スタートです。公演最終日での本番の芝居を録画して編集します。でも、ただ録画したものを編集して映像作品にしただけでは面白くないと思っているので、何か「プラスアルファ」を入れたいと思っています。一度観た人も初めて観る人も楽しめるようにしたいと思っています。おかげさまでチケットも完売したので、来れない方、地方の方も楽しめるように。
Q:この作品を通して伝えたいことは何でしょう?
賀集:こういうコロナ禍という状況だから難しい部分があるのですが、「舞台と客席の隔たりを無くしたい」と思っています。お客さんと舞台に立っている役者が同じ空間にいるという感覚を持てるような。脚本も含めて舞台にいる皆さんや見に来てくれる人、配信を観ている人が、1つのピースになるような作品作りを目指しています。お客さんがいつの間にかステージの上にいる感覚と言いますか、劇場すべてがステージになる感じです。
また、今回の作品では、僕たちに元々抱いているイメージを変えると言いますか、今までやってきた役・芝居とはまた違う一面があると思うので、そこも観てもらいたいです。こんなこともできるんだっていう。今回の作品はよく笑える作品になっています。こういう暗い世の中ですが、何も考えずに笑える作品になっているので、めいっぱい明るくなってもらえたらと思います。
酒井:コロナ禍なので、芝居・演劇が不必要というか必要とされていない部分もあると思います。だから僕は、演劇の火を消さない。暗く沈んでしまう気持ちが日常にある中で、前向きになってもらう、少しでも笑ってもらえるような、楽しんでもらえるようにしていきたいです。
Q:最後に西条市のファンに向けて一言お願いします。
賀集:こうやって酒井君を通じて西条市の人たちと繋がれたことがありがたいです。訪れたことはないのですが、別の仕事で行くよりも、「かしこみかしこみ」で西条市に行きたいと思っています。そして、西条市の人たちと近い距離で触れ合うことができるといいなと思います。それが、酒井君の一番の凱旋になりますし。東京公演以外の初めての地方公演は是非西条市でやりたいですね。
酒井:コロナ禍になって一度も西条市に帰れていないです。今年もいつ帰れるか分からないですが、西条市のことはいつもチェックしています。これからも応援特使として発信できることをやっていきたいです。今回のように、賀集さんと奥幽筆さんの4人で演劇ユニットを作って、お芝居という形で故郷に何かを返していけると思っています。
今、自分が東京でできることをやりながら、感謝しながら頑張っていきます。応援特使として微力ながらこういう形でLOVE SAIJOを発信していくので、よかったら配信を見てください。
酒井:ちなみに、この「LOVE SAIJO」ポロシャツ、劇中でも衣装の下に着ることになったんですよ。
賀集:西条の方は、ポロシャツを注意して見ているとLOVE SAIJOの文字がチラチラ見えるかもしれないですね。
酒井:賀集さんは、ヒーローのイメージだと思うが、こんな感じになっちゃうんだという感じ。ヒーローの賀集さんが「良い意味で」ぶっ壊れてますよ。
演劇ユニット「かしこみかしこみ」第1回公演「ささがね」
日時:2021年3月26日(金)~28日(日)
場所:東京都 ステージカフェ下北沢亭
作・演出:奥幽筆
出演:賀集利樹、酒井貴浩
※チケットは全公演完売。
31日午後7時から「ツイキャス」で2週間、オンライン配信します(チケット1500円)。
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