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【インタビュー】新しい産業を生み出し、チャレンジャーの生態系を作る①3人の素顔

この春、3人の若者が都市部から西条市に移住してきたことをみなさんご存じでしょうか?この3人は、地域の活性化や地方創生に取り組むNext Commons Lab  ネクストコモンズラボ (以下、NCL)を通じて西条市に新しい仕事を生み出すプロジェクトの立ち上げメンバー(コーディネーター)です。

現在は、7つのプロジェクトで10名の起業家(labメンバー)を募集し、今後はこのメンバーも西条市に移住し、新たなチャレンジを開始する予定です。そこで、西条市に移住してまだ約2か月のコーディネーターの3人に、彼ら自身のことや今後立ち上がるプロジェクトについてお話を聞きに行ってきました。

みなさんの経歴と西条市に応募しようと思ったきっかけは?

安形 真 さん(愛知県出身)

農家・農業レストラン経営など、消費者が農を近くに感じられる取り組みを経て、起業支援コーディネーターとして地方でのチャレンジ創出に尽力するNCL西条のチーフディレクター

サラリーマン時代の経験がきっかけに

大学を卒業後、名古屋で就職をしました。ちょっと特殊ですごく大変な仕事でしたが、色々な経験もできたんですね。ここで自分で考えて成果を出すって根本を身に着けた気がします。その時はサラリーマンだったんですけど、給料の未払いなんかもあって、だんだんと自分で稼ぐ必要性を感じて起業を考えるようになりました。

とりあえす飲食店をやろうかと思って3軒ほど飲食店のアルバイトを掛け持ちしたんですね。その経験の中で、儲かるところ儲からないところというのがだんだんと見えてきて。その経験から、地元にUターンし、起業を念頭に会計やマネジメントの勉強をするため、会計事務所に就職し、約2年間働きました。

初めは何がしたいかというのは見えていなかったんですけど、小学校のクラスが減ったりとか、人口減少であったりとか、地元の衰退を目のあたりにして、地域のために何かできないかと考えるようになったんです。それで、祖父が農業を営んでいたことなどもあり、地域と農業の活性化を目的に起業をしたんです。

まずは、農産品のブランディングに取り組みました。取材なんかも結構来てくれるようにもなってたんですけど、常にお客さんと接することが出来る農業形態に移行したいと思うようになって、有機農業や市民農園の開設に取り組みながら農家レストラン「古民家カフェはちどり」をオープンしました。

安形さん_カフェ2

最初は料理人もいないところからだったので大変だったんですけど、色々な人の縁で店が出来てきて、だんだんと地域の人が集まって「面白いことやろうよ」みたいな、コミュニティカフェ的な場所になってきて、そこから色々ものが派生的に生まれるようになったんです。その後、国指定文化財「大野宿 鳳来館」に移転し、そこでは約2年間営業をしていました。

一人のプレーヤーから「起業家の伴走者」へ

その頃から、自分が一人のプレーヤーとして地域にインパクトを与えることに限界を感じたり、みんなの頑張りを支援することが地域の活性化につながるんじゃないかと考えたりするようになって、起業支援にも取り組むようになりました。その活動を通じて、愛知県の起業支援の仕事にも関わるようになり、地域にもいい流れができてきたと感じるようになってきていました。

その頃からアレルギーによる体調不良で農地に立てなくなって、農業を断念しました。それに起業支援に軸足を移したいとの思いもあり、次の展開を考えていた時に、NCLに出会ったんです。

その中でも、西条市ほどの規模の自治体が本当に危機感をもって、このプロジェクトに参加していることは、率直にすごいと思いましたし、地域にいろいろなチャレンジャーがいることもすごく魅力的でした。

このような背景から、西条市への移住を決意し、NCL西条のコーディネーターとして起業支援に取り組もうと考えたんです。

 

古賀あつみ さん(神奈川県出身)

元作業療法士であり、カウンセラー、マッサージセラピスト。稀に見る癒しキャラでチームのムードメーカー

医療の道からコミュニティへの興味へ

横浜で生まれ育って神奈川県内の大学を卒業し、病院で作業療法士として約6年半働きました。

主に脳血管疾患の患者さんの担当で、患者さんと向き合う中で「心と体の関係性」に注目するようになり、心理カウンセラーの勉強も始めました。

同時に若い患者さんが増えていることも感じていて、原因を考えた時に、生活習慣が乱れている人が多いことに気が付いたんです。そこから予防医学にも興味を持つようになって、マッサージや東洋医学の勉強も始めました。いずれは、病院に来る前の予防医学の仕事がしたいと思っていたんですけど、機会があって昨年1年間ニュージーランドを旅行しました。

旅をしている最中にリトリートセンター※1 やスモールコミュニティでの生活を体験したんですけど、そこではほとんど電気を使わないとか原始的な生活を体験し、すごく心地良さを感じたんですね。みんな幸せそうだし。

 

人とのつながりや人間の創造性に価値を見出す

ニュージーランドでの体験から、人々の幸せや健康を促進するためには、社会的なシステムやコミュニティの新しい形を作り出すことで、解決できることがあるのではないか?と感じ始めました。帰国後、日本でもコミュニティに関わる仕事をしたいと感じ始めたときに、NCLの取組みに出会ったんです。

NCLの掲げる「人とのつながりに価値を見出す」、「人間の創造性に価値を見出す」という理念にすごく共感し、応募を決意しました。コーディネーターの募集は全国で5か所※2 あったんですけど、西条市を選んだ理由は暖かくて暮らしやすそうだったから。

 

※1 仕事や家庭生活などの日常生活と自分を一旦切り離し、自分だけの時間や人間関係に浸ることでよりよく人生を再スタートするための施設。
※2 青森県弘前市、 岩手県遠野市、 福島県南相馬市、 滋賀県湖南市、 愛媛県西条市

 

高田 裕明 さん(東京都出身)

世界一周や本の出版など有言実行する行動力を持ち、「キャリアコンサルタント」としての経験を活かし、蝶ネクタイをつけ西条市民との心の距離を縮めている。

トップ営業、世界一周、書籍出版、海外起業…波乱万丈な人生

僕ね、仕事でもプライベートでも浮き沈みの激しい人生を送ってきたんです。大学生の時には働きたくなくて、このまま遊んでいたいと思っていたくらい。みんなが始めたからって理由で就職活動を始め、最終的に専門商社に入社しました。社会人の3年間は週末に遊ぶことだけを楽しみに働いてたんですが、運が良かったことに遊び友達の意識レベルが高く、影響も受けて、入社3年目でトップ営業になれました。

その後独立しPR系の会社を立ち上げるも、2年で失敗。貯金残高が2円となるなど再び就職に迫られたんです。その時、再就職した会社が学生支援やキャリア支援を手掛ける会社で、それがその後の仕事の根幹にもなりましたし、ノウハウが書籍として出版もされました。

また、やりたいことをやろうと思って、その時期に世界一周も経験しました。帰国後は「本が出たから仕事はいくらでもあるだろう」と思っていたんですけど、世間はそんなに甘くなくて…そこから試行錯誤しながら、もがき始めました。

31歳の時にカンボジアでお茶漬け屋をやろうとスーツケースにカツオと昆布を入れて渡航しました。でも、現地に着いてから、お店の契約で詐欺に遭い、店舗契約ができず、紆余曲折があってお弁当屋として事業をスタートしました。

 

「人材」「キャリア」を生業に、地方に軸足を

独立した後は、ニッチな業界で一人で生きてきたという感じです。大学生の支援をしたいと思って、大学でカウンセリングやキャリアデザインの講師をしたり、大学生の就活支援を中心に活動していました。その他には、大手企業の採用のお手伝いもしていました。

ずっと東京でフリーランスとして活動していたんですけど、周りは凄い人ばかり。自分のポジションを考えたときに2~3年前から「地方で役に立てることもあるんじゃないかな?」と考え、地方への行き方を模索していました。

行動する最も大きなきっかけは、妻が妊娠したこと。同じタイミングで、受けていた大口の仕事がなくなったということも重なり、ちょうどまちづくりにも興味がわいていたところに、知り合いからNCLのプロジェクトを紹介されたんです。

5か所の選択肢があるなか、妻の希望は「暖かくて海があること」だったので、西条市しかないという感じでした。挑戦し甲斐のある最先端のビジネスだと思っていますし、子育て環境として西条市は良さそうだという要素も非常に大きかったです。

 

しい産業を生み出し、チャレンジャーの生態系を作る②NCLって?に続く

 

 

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LOVE SAIJO 編集部

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