【インタビュー】新しい産業を生み出し、チャレンジャーの生態系を作る③西条でやりたいこと
LOVE SAIJO 編集部 2018年7月20日
「チャレンジャーの生態系」ってどういう意味ですか?
安形さん なぜチャレンジを考えなければいけないかというと、西条市のような10万人規模の自治体って危機感はなかなか醸成されないんです。人口規模の小さな自治体は、人口減少に直面して「このまちがなくなる!」って危機感を持って地方創生に取り組むケースが多く、NCLのプロジェクトにも手を挙げています。だからこの規模でチャレンジしようとする西条市の姿勢はすごいなと感じてここに来たんです。
それに、ここには現在募集しているプロジェクトのパートナーになってくれている方たちのように、このまちの資源を使って新しいことを生み出しているいろんなチャレンジャーがいるという点もすごく魅力的に感じました。
10年後20年後のこの地域を考えたときに、今の社会のままではないというのは、誰もが感じていると思うんですよね。だから、これから起こってくる社会問題に対応していくためには、チャレンジして変わっていく必要がありますし、そのためのそういった土壌作りが必要だと考えています。
チャレンジを誘発するためには、自分たちが先駆者になり、チャレンジし続ける姿勢を常に持ち続けなければいけない。チャレンジする文化を作っていきたいという視点は、我々3人の中で共通している考えだと思っています。
高田さん 多様性を受け入れる土壌だとか、失敗も受け入れる土壌のようなものを作ることも、チャレンジできる環境づくりだと思うんです。
古賀さん 海外に行ったときに、そこで会った日本人の中で、日本に帰りたくないという方が思った以上に多かったんです。理由を聞くと社会のルールが厳しいとか、人の目が気になって自由にできない。って言っていました。
わたしは、エステ店で働いていたんですけど、お客さんが来るまではスタッフが自由にお店を出入りしたり、遊びに行ったり。そういう緩やかな環境というか受け入れる文化があったんですね。
それがいいか悪いかは別として、無駄なルールは省くとか、そういった価値観も受け入れる社会があってもいいのではないかと思います。そうしたら、もう少し楽な生き方ができるんじゃないのかなと考えたりもします。
今後プロジェクトに応募されるラボメンバー(起業家)に望むことやメッセージをお願いします。
安形さん
我々も幸せになりたくて、移住してきたわけですし、これから来るラボメンバーも、高田さんも古賀さんも、一緒に来た家族もみんな幸せになれるような形を作るのが人間らしさだと思うんです。
起業は簡単なものではないですけど、3年間で得られるものもきっとあると思いますし、もちろん、新しい環境に身を置くことになりますけど、決して苦しいことではないと思いますので、一緒にチャレンジして創り上げてみませんか。
古賀さん
来てほしいのは…人のせいにしない人!全部自分事です、自分の人生です。チャレンジできる環境も作りますし、失敗しても支える環境はあるので自分事として挑戦できる人を募集しています。
高田さん
特に西条市出身の方(Uターン)にも応募していいただきたいですね。もちろんそれぞれのプロジェクトは、どこから来た人でもフラットなチャレンジが出来るような仕組みにはしているんですけど、やっぱり地元を知っているという強みです。
こちらに来てすごく感じるんですけど、地元が好きな人、あとUターンで活躍されている方がすごく多いように感じています。
都会で疲れた生活をやめて、新しいチャレンジを始めてみませんか?という感覚は、東京から来たわたしだからこそ言えることだとも思います。
「人間らしさを源泉とした産業創造」を自身のカラーでそれぞれ実践しつつ、「チャレンジャーの生態系を創る」という共通目的に向かって進んでいる3名のコーディネーター。
今後は、新しいラボメンバー(起業家)とともに、西条市だからこそできる「多様なしごと」を生み出し、地元のいいところを活かした「新しい西条」の魅力を創り出すことで、更なる活力のあるまちづくりを担っていきます。
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①新しい産業を生み出し、チャレンジャーの生態系を作る①3人の素顔
②新しい産業を生み出し、チャレンジャーの生態系を作る②NCLって?