「ゆたかな心」人文字をドローンで空撮 ~西条市立三芳小学校創立120周年~
どろーんぱ 2020年4月13日
人文字とは、大勢の人が並んで文字や図形を表す事です。
子どもの頃に人文字の文字の1ドットになり撮影に参加した方も多いのではないでしょうか?
以前はセスナ機やヘリコプターを使った大掛かりな撮影でした。
それが現在だと手軽にドローンを使って撮影できるのです。
私は数年前より、ドローン撮影を趣味や仕事に活用しておりました。
そこで知り合いである、当時、西条市立三芳小学校の近藤校長(現 大町小学校校長)より相談を受けました。
2018年、三芳小学校が創立120周年になるのを記念して人文字をドローンで撮影できないだろうか?記念行事があるのでその後にという事でした。
三芳小学校の児童は当時約90名。人文字にするためには大勢の人が必要なため、教職員や保護者さらにご近所の人にも協力してもらい、校訓である「ゆたかな心」と書くとの事です。
お役に立てるならと喜んで引き受けました。
撮影当日、午前中は曇り空ながら相当な強風が吹いていました。
これでは、とても小学校の上空を飛ばす事は出来ない。
撮影が出来ないかもしれないという事を校長に電話で連絡し、ひとまず様子を見ることにしました。
しかし午後になり外の様子を見ると、な、なんとあの強風が止んでいるではありませんか!しかも青空が覗いています。
これなら安心して飛ばせる。急いで準備にかかり、三芳小学校へ向かいました。
学校に到着すると、皆さんは体育館に集まって記念行事をされているようでした。
運動場では、教員方の車を使って120周年の120と文字を書き、白い紙を使って人の位置を決めるなど準備が出来ていました。
撮影のポイントや飛行コースを担当の先生と打ち合わせし、しばらくすると、記念行事を終えた児童らが体育館から出てきて所定の位置に並んで行きます。
三芳小学校のオリジナルゆるキャラ「みよしルンル♪」も登場しました。(後述の動画に映っています。)
みなさんは目を輝かせ、この空撮を楽しみにしてくれているようです。
期待に応えられるようにドキドキしながらも真剣に飛行撮影しました。
動画も御覧ください。
ドローンが近づくと手を振ったり飛び跳ねたりと“ゆたかな心”を全身で表してくれました。
子どもたちが大人になっても、この時の事を思い出として覚えていてくれたら幸いです。
ドローン撮影のデータを使用し制作した、記念写真とクリアファイルを児童や関係者に配られました。
使ってくれている人はいるでしょうか?
最後に三芳小学校にゆかりのあるお二人からコメントをいただきました。
当時の三芳小学校の近藤校長(現 大町小学校校長)より
120周年記念の準備のなかで、人文字を作ってドローンで撮影してみはどうかという話が出てきました。友人がドローン撮影を行っているのを知っていたので依頼したところ、快く引き受けてくれました。
子どもたちにとっても、ドローンの映像をテレビで見ることはあっても自分たちが撮影される主役になる事は初めての体験だったのはではないのでしょうか。一生の思い出に残る事と思います。
私のご近所に勤務する林さんが、三芳小学校の卒業生という事を知り、お話を伺いました。
三芳小学校の卒業生の林(旧姓:茎田)ひでみさんより
三芳小学校は、大明神川の北側にあり海と山に囲まれた自然豊かな所で、子どもたちも伸び伸びと育ちました。私が小学校の頃から「ゆたかな心」という校訓がありました。また今と違う木造校舎で校庭の真ん中に柳の木があり、それを中心に走り回ったりして遊んだ事を懐かしく思います。