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好きなこのまちで、 私たちにできること

国際交流員という仕事を知っていますか?
国際交流員とは、全国の地方自治体、教育委員会や小・中・高等学校で、国際交流活動を通して地域の国際化を推進することを目的に海外から日本に派遣された人たちのことです。
その仕事は、翻訳・通訳の仕事や国際交流イベントの企画・実施、英会話教室や保育所・学校訪問、外国人住民の生活支援活動への協力など、多岐に渡ります。
国際交流員は、その職務内容から当然高い日本語能力が求められ、英語圏から来る外国人を中心に、近年ではフランス、ドイツ、ブラジル等の非英語圏も含め、54か国もの国から来日するようになりました。

 

#1 西条市をとりまく国際交流

西条市では現在、約1,200人の外国人が暮らしています。全国的に少子高齢化や労働人口の減少が進展する中、労働目的はもちろん、様々な目的で西条市を訪れる外国人は増加していくと見込まれています。
こうした中、諸外国との相互理解と友好親善を深め、日本人も外国人も暮らしやすいまちづくりのため、ここ西条市でも現在2名の国際交流員が活躍しています。

 

#2 ダイアナ・マリー・リントン

~私が西条市に来るまで~

アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のダイアナ・マリー・リントンさんが初めて日本に興味を持ったのは小学生の時。学校で1980年代の京都の景色を収めた写真集を見たダイアナさんは、神社仏閣や古民家の造形美にとても惹かれました。また、テレビで「セーラームーン」という日本のアニメを観て、当時はまだ少ない、女の子が主人公として活躍するストーリーに憧れたそうです。「海外に行くなら、絶対に日本!」と決めていました。
そんなダイアナさんが初めて日本へ来たのは2008年のこと。通っていた大学の留学奨学金制度を使い、日本語の勉強のため、函館にある日本語学校に通いました。そこで実際に体験した日本は、芸術や文化はもちろん、触れ合う人々も含め、ダイアナさんが想像していたよりもずっと素晴らしいものでした。
すっかり日本のファンになったダイアナさんは、その後も日本での留学期間を延ばしながら、たくさんの日本の文化を学んでいきました。

お父さんがジャマイカ人、お母さんがフィリピン人のハーフとして生まれてきたダイアナさんは、幼いころから自身が「マイノリティ」であることを不安に感じていました。
ある日、大学の図書館で「在日韓国人」に関する書籍を見つけたダイアナさんは、大きな感銘受けたそうです。
「マイノリティの問題は私たちだけの問題じゃない。どんなに遠く離れていても、文化の違いがあっても、人類はどこかでつながっているのかもしれない。」

ダイアナさんは、社会人類学を通して日本のマイノリティについても勉強を始め、やがてその知識を国際交流に活かしたいと感じるようになりました。大学卒業後、香港で2年の勤務を経て、再び日本へ行く決意をしたダイアナさんは、日本の中でまだ行ったことのなかった場所を希望し、愛媛県西条市に交際交流員として来ることになりました。

 

~私の好きな西条市~

当初は、「西条市」に関する情報がネット上では少なく、やや不安だったダイアナさんも、実際に訪れ、まちの人と接することですぐに不安は無くなり、新しい故郷ができたと感じるようになったそうです。

惜しまれつつ閉店した和菓子屋「桐屋」のおばあちゃんとダイアナさん

「近所に私の祖母と同い年の和菓子屋のおばあちゃんがいるんですが、すぐに会話もできて気が合ったので、西条に家族ができたという気持ちになりました。他にもまわりの人たちがとても親切にしてくださったので、私も何かみんなの力になりたいと思うようになりました。」

彼女から見た西条市の魅力とは何なのでしょうか。
海外、そして日本の都市部での居住経験もあるダイアナさんに伺ってみました。
「まずは自然です。石鎚山から流れてきた「うちぬき」の水はすごく柔らかくておいしいから、野菜や果物もおいしいものが育ちます。おいしいものが食べられるから、みんな幸せでしょう。石鎚山系自体も見る場所によって美しく景色が変わるので感動します。そして、西条まつりです。祭りではみんな昔なじみのように話し合いますし、熱狂する姿を目の当たりにすると感動して幸せになります。みんなが一丸となって頑張ることって、国籍とか関係なく心がつながると感じます。」

 

~これからやってみたいこと、私ができること~

ダイアナさんは心から西条市を愛し、公私問わず西条市をPRしており、最近では「YOUは何しに日本へ?」などテレビ出演も果たし、西条市の魅力を全国に発信してくれています。

「YOUは何しに日本へ?」の収録現場にて

 

彼女のこれからの目標を聞いてみました。
「西条市に来てくれた観光客向けに石鎚山系の修験道や神道に関係ある神様の大切さを紹介するような書籍を執筆していきたいと思います。あらゆるものには神様が宿っているという考えなど、文化を深く理解してもらうことで、さらに西条に愛着を感じることができると思うからです。
それから外国から来る『お遍路さん』に対して、もっと施設の情報や設備などの情報を私が発信しておけばみんなが参加しやすくなると思います。さらに他県にいる国際交流員と協力しながら、もっと遍路文化を研究していきたいです。
日本は都会も素敵ですけど、ここみたいな田舎は周りの人たちとの仕事もなんだか大家族みたいな感覚で交流できることがとても素晴らしいと思います。」

 

#3 グエン・ブイ・アン・ティー

~私が西条市に来るまで~

ベトナム社会主義共和国出身として2人目の国際交流員であるグエン・ブイ・アン・ティーさんは、大学生の頃に交換留学生として初来日。大学での専攻が東洋学だったことから日本とアジア諸国との関係について研究してきました。
さらに修士課程取得のため2回目の留学来日後、ベトナム初の地下鉄開通の仕事に携わり、その間、ホーチミン市の総領事館にも勤めていました。
ずっと日本と関わる仕事をしていたアン・ティーさんは、もっと日本とベトナムの友好関係に貢献できる仕事がしたいという想いから、JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)に応募し、元々ベトナムとの交流が盛んだった西条市に赴任することになりました。

 

~私の好きな西条市~

赴任してすぐ、アン・ティーさんは、西条市に住む他の外国人から、「西条市の住みやすさ」と「子育てのしやすさ」について耳にし、すぐにそれを実感したと言います。
これまでは、日本の田舎での居住経験が無かったアン・ティーさんにとって、西条市の魅力とはどのようなものでしょうか。
「私にとっては、大きく2つあります。まずは住む環境です。
西条市は水がおいしいので野菜や果物もとてもおいしいです。また、海もあるから魚もおいしいです。ヨーロッパやアメリカから来た人も感じると思いますが、新鮮な食材というものはなかなか手に入りません。西条市のみなさんが普段食べているものは、大都市ではきっと2倍から3倍の価格でしょう。おいしいものが安く手に入るのは幸せなことです。今は、お金をたくさん稼ぐよりも、自分の健康を大切にして人生をエンジョイする、それが一番価値あるもので、ここにいると幸福度が高いと感じられます。
もうひとつは『ひと』です。一般的に都会の人はどこかよそよそしいと言われていますが、こっちの人はそうではないです。例えば道を歩いていても外国人だからと変な目で見られることはなくて、とても自然体でいられます。
また、仕事をしていて感じるのは、自分の意見はしっかり持っていても、まずは人の意見を聞いて一緒に行動する人が多いと思います。これは教わった言葉ですが、『しなやかな人たち』がたくさんいると感じます。それは素晴らしいことだと思います。西条市は、たくさんの選択肢はありませんが、なんでも揃います。だから幸福に暮らすことができる、働く場所もたくさんあるやさしいまちなので、これからもたくさんの人が訪れると思います。」

西条市名産品「絹かわなす」を紹介

 

~これからやってみたいこと、私ができること~

愛娘のソラちゃんと市内図書館にて

 

西条市の魅力は豊かな自然が育む住環境とそこに住むしなやかな人たちと語るアン・ティーさん。
最後に今後の目標を彼女に聞いてみました。
「今、外国人の医療の問題があります。外国人は病気になっても、病院へ行かずに市販の薬だけで対応している人がたくさんいると聞きます。病院には難しい単語や漢字の表記もたくさんあるので、内容が理解できない、症状をうまく説明できないかもしれないといった不安を持っているからです。そんな時はスタッフがやさしくてわかりやすい日本語を使えば外国人も内容を理解できるようになります。私はそのためのお手伝いをしていきたいです。これからもまちとたくさんの外国人を繋いでいくために、私にできることをしていきたいです。」

プライベートでも仲の良い二人

日本の景色が持つ見た目の美しさだけではなく、そこに住む人との「縁」を大切にしてきたダイアナさん。
そして自らも幸福な暮らしを送りながら、まちの魅力を伝えてくれたアン・ティーさん。
ふたりの新しい故郷である西条市が多くの外国人にとっても、「また帰りたくなる場所」になるために、これからも国際交流員としてまちと外国の「人(ひと)」を繋いでいます。

 

 

#4 西条市国際交流協会

西条市国際交流協会は平成27年2月に発足。西条市民一人ひとりが国際交流の担い手となり、国際的な視野を持つ人材を育成し、諸外国との相互理解と友好親善を深めるとともに、西条市に暮らすすべての人が協力して地域の活性化を図ることを目的とした団体です(西条市国際交流協会HPより)。

西条市国際交流協会HP
http://www.saijo-iea.jp/

西条市国際交流協会公式フェイスブック
https://www.facebook.com/saijointernational

私が書きました

Co-あきない宣言 編集部

Co-あきない宣言 編集部

Co-あきない宣言の編集担当です。 西条市では、市内で働き、輝いている市民をストーリー化して発信することで、西条市をPRしております!まだまだ不慣れですが、頑張ってシリーズを重ねてまいりますので、是非ご覧ください。

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